旅の絵本
僕が一番好きな絵本は
安野光雅さんの『旅の絵本2』(福音館書店)だ。
『旅の絵本』シリーズは全部で7作ある。
シリーズ1~6ではヨーロッパのいろんな地域やアメリカを描き、
最新刊の7では中国を舞台としている。
ページには町並みや自然が描かれ
その中を主人公は進んでいき、読者はまるで主人公と一緒になり
その空気を吸うように旅をすることができる。
『旅の絵本2』が一番好きなのは、なぜかこの絵本が僕の家にあって
たくさん読んでもらったり(読んでもらうといっても言葉がない絵本なので
一緒にページをめくりながら、あれこれおしゃべりするだけだ)、自分でも
何度も何度も飽きることなく繰り返し読んだからだ。
それに、これは好みの問題だろうけど、僕はこの『旅の絵本2』に描かれてる
イタリアの景色が、シリーズのなかでとりわけ素晴らしく感じるし、
それに安野さんの遊び心もふんだんに盛り込まれているように思える。
(ページの隅などにさりげなく描かれた、アリス、ターザン、3びきのこぶた・・・
などなどなど。これらを発見した時、僕は本当に嬉しくなった)
僕はこの絵本を読んだから、なるべく徒歩などを中心に人力で
大げさではない、人の生活や自然のなかに溶け込んでいくような旅がしたいと
いつのまにか思うようになったのだと思う。
だから大学生時代には徒歩や自転車(ママチャリ)で日本のあちこちを
野宿しながら回ったりした。それは僕にとって本当に財産だ。
(「旅の絵本2」は改訂版になって色がよくなったものが出ているが、僕は子どものころから慣れ親しんだ
こちらの古いほうが好き)
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