ポロポロ
田中小実昌の「ポロポロ」という
小説が僕はすきなんだけど、
私小説なんだけど、すごい変な雰囲気が漂っていて面白い。
父の書斎にほうってあったのを見つけて読んだのは
15年ぐらい前。
田中小実昌のお父さんはキリスト教の牧師さんだったのだけど
独立した特殊なありかただったようだ。教会のなかにはイエス様も
十字架もなく、教会らしさはなく、そこにただ信者数名が集まっては
内から、どうしようもなくもれてくる言葉を
ポロポロとつぶやいたり、わめいたりしていたらしい。
そして、その様子を描写する田中小実昌の言葉もポロポロとしている。
そういう言葉はどこから生まれたのだろう。
どうやったらあんな文章がかけるのか不思議になる。
かっこいい文章や、それなりの雰囲気をまとった文章は
きっとどこかからの借り物なんだろうなと気づかされた小説。
(なんて、わかった感じで言うことも)
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