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2012年12月 1日 (土)

銀杏

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街を歩いていると銀杏が綺麗。




僕がいままで見た中で一番見事だった銀杏は10年ぐらい前で、
ちょうど鳥取の大学を卒業する年の秋の銀杏だ。

僕は大学院生で、大学院を卒業を卒業することになっていて、
二つ後輩の横谷君は大学を卒業することになっていた。
ふたりとも農学部の森林科学の学生だった。






横谷くんと僕は仲がよくて、横谷君は車を持っていたから
ときどきドライブに連れて行ってもらっていた。


その日は、秋のとても晴れていた日で、
なんとなくドライブに行こうという話になったけれど、
どこにいくかは決めていなかった。


それでなんとなく鳥取の鷲峯山という方向にむかって
車で走ってもらった。





でも別に僕たちは鷲峯山につかなくてもよかった。





それでしばらく車で走っていったら、
横谷君が「あ、あそこに大きそうな銀杏がありますよ!」と
遠くに銀杏を見つけて、そっちに向かって行った。
集落の向こうのほうにその銀杏の上のほうがちらりと見えた。



ほんとの田舎の集落と言う感じで、そのなかにお寺があり、
そこに大銀杏が立っていた。

集落もお寺の名前も覚えていないのだけど、
お寺の側まで車で近付けなくて、集落のはじに車をとめて
歩いて近づいて行った。


そうして、近づいていったら、本当に驚いた。
とても大きな銀杏だった。


それがものすごい量の黄色い葉っぱをつけていた。
僕たちは圧倒された。



そして、もっと驚いたことに、その銀杏の黄色い葉っぱが
風もないのにどんどんどんどんどんどん落ちてきた。
その量がとてもすごくて、地面が黄色に埋まっていた。

不思議な光景だった。
「なんで風もないのに葉っぱが枝から離れるのだろう・・・」
と不思議な気持ちになった。
それほど静かに葉っぱが、すっと枝から離れて、そのまま落ちてきていた。



僕と横谷君は「うわぁ」とか「すごい」とか
そんなことを言いながら、銀杏の葉っぱを見つめていて、
そのあとは地面に座ったり、寝転んだりしてみた。
青空が綺麗で、銀杏の黄色も綺麗だった。


しばらくすると近所のおばちゃんがやってきて、
最初は僕たちを怪訝そうにみていたけれど、
「すごいですねぇ」とか僕たちがいうと、
すぐにおしゃべりをはじめてくれた。


そして

「何年か一度だけ、こうして風もないのに葉っぱがどんどんと落ちてくる
日があるのよねぇ。あなたたちラッキーね」

と言った。


僕は本当に幸運だし、こんな日のことをずっと
覚えていれればいいなと思った。

それと僕たちが年をとった時に、
また遊びに来れればいいなと思った。

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